何者かになりたかった恋愛事情②

イワモト名残(34)です。

いわゆる残り物だけど(以下略)の第2弾です。

もう1人思い出した。めちゃくちゃ好きだった。仕事はなんと、ピアニスト!

実は私も4歳からピアノをやっていて、小4でしっかり挫折した経験があるので、ピアノを仕事にしてる人かっこいいいいいいいい///と思って、推して推して付き合った。

起きてから寝るまでピアノピアノピアノ。
それが仕事だから仕方ないんだけど。
もう、ノイローゼ。てかそもそもピアノが苦手で挫折したのに、再度その音を聞くのが途中からしんどかった。

でもコンサートで演奏している彼はめちゃくちゃかっこよくて、その後はもう、濃密も濃密に好き好きー///ってなるもんです。

千秋先輩に憧れる、のだめのような気持ちだった。

私のなかのラフマニノフがうずめいた。あ、モーツァルトでもいい。詳しくないけど、その辺言っとけばかっこよさそうだし。

でもさ、やっぱり、小さいときからピアノしかやってきてないからさ。

日常生活、もうぐっちゃぐちゃ。

「部屋片づけられないし、引っ越そうかな・・」とか言っちゃう。

部屋ごと捨てたほうがいいんじゃない?というレベルで汚い。

家事がまっっっっっっったく出来ない。
最初のほうは「ピアニストだから手を使う家事とかは私がやるね♡」なーんて言ってたけど、さすがにやばかった。

当時、私は24歳。彼は31歳。
赤羽に1人暮らししてた彼は、埼玉に住んでいる親を1Rの家に呼んで、親に片づけてもらってた。マジでドン引き。

九州出身で「なんでも1人で出来るようにならんばばい!」「強い女にならんね!」と言われ育ってきた私は、甘やかされてる男が大嫌いだった。

「なんか・・生活能力ないよね」と言ってしまった。

そこから、あんまり覚えてないけどFacebookに出てきて、ドイツに留学してる同級生のヴァイオリニストと結婚していた。

その生活能力の低さでお前は結婚できるのに、なんで私は34歳にもなって独り身なんだ。

私のなかのモーツァルト、うずめいてます。